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'''一過性直腸痛'''とは、若い成人に突然発症する、持続時間の短い肛門部の疼痛。

== 概要 ==
直腸診や内視鏡を含めて、肉眼的な形態的異常は認めず、機能的な原因に由来する疾患である。直腸に数秒-数分継続する激しい疼痛で、突然発症し、その後完全に症状が消失するのが特徴とされる<ref name="pfe">Pfenninger JL,Zainea GG:Common Anorectal Conditions:PartⅠ.Symptoms and Complaints.Am Fam Physician 63:2391-8,2001</ref><ref name="bhr">Bharucha AE et al:Functional anorectal disorders.Gastroenterology 130:1510-1518,2006</ref>。90%の症例は5分以内に症状が消失する<ref name="wal">Wald A:Anorectal and Pelvic Pain in Women:Diagnostic Considerations and Treatment.J Clin Gastroenterol 33:283-288,2001</ref>。疼痛は、直腸の奥から突き刺すような鋭い感じ等と表現され、突き上げるようなとも締め付けられるような痛みとも言われる<ref name="pfe"/><ref name="wald2">Wald A:Functional anorectal and pelvic pain.Gastroenterol Clin North Am 30:243-251,2001</ref>。就寝中に起こることもあり、疼痛のために夜間覚醒することもある<ref name="pfe"/><ref name="wald2"/>。直症診などによる外的刺激によって誘発されることはない。

== 原因 ==
直腸や骨盤底筋群の痙攣様収縮が原因として示唆されているが、特定には至っていない<ref name="pfe"/>。

== 疫学的知見 ==
14%が人が年に少なくとも1回は発症するとされ、5%の人は年間に6回は経験するとされる<ref name="wal"/>。男女比では女性に多く<ref name="bhr"/>、加齢に伴い頻度は減少するが、逆に思春期以前には滅多に発症しない<ref name="bhr"/>。

== 鑑別診断 ==
下記のような症例との鑑別が問題となる。
* [[肛門挙筋症候群]] - 持続時間が数十分から数時間、ときに数日に及ぶ。
* [[尾骨痛]] - 尾骨への圧迫で疼痛が増大することで鑑別できる。
* [[帯状疱疹]] - 皮疹の有無で鑑別できる。

==脚注==
<references/>

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