Revision 43068866 of "綿矢りさ" on jawiki<!--削除についての議論が終了するまで、下記のメッセージ部分は除去しないでください。もしあなたがこのテンプレートを除去した場合、差し戻されます。またページが保護されることもあります。-->
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{{存命人物の出典明記|date=2008年4月29日 (火) 13:28 (UTC)}}
{{Infobox 作家
| name = 綿矢 りさ<br />(わたや りさ)
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| birth_name = 山田梨沙(やまだ りさ)
| birth_date = {{生年月日と年齢|1984|2|1}}
| birth_place = {{flagicon|JPN}} [[京都府]][[京都市]][[左京区]]
| death_date =
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| occupation = [[小説家]]
| language = [[日本語]]
| nationality = {{JPN}}
| education = [[学士]]
| alma_mater = [[早稲田大学]][[教育学部]]国語国文科
| period = [[2001年]] -
| genre = [[小説]]
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| notable_works = 『[[インストール (小説)|インストール]]』(2001年)<br />『[[蹴りたい背中]]』(2003年)<br />『[[かわいそうだね?]]』(2011年)
| awards = [[文藝賞]](2001年)<br />[[芥川龍之介賞]](2004年)<br />[[大江健三郎賞]](2012年)
| debut_works = 『[[インストール (小説)|インストール]]』(2001年)
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'''綿矢 りさ'''(わたや りさ、本名:山田 梨沙〈やまだ りさ〉、[[1984年]][[2月1日]] - )は、[[日本]]の[[小説家]]。
高校在学中「[[インストール (小説)|インストール]]」で[[文藝賞]]を当時最年少の17歳で受賞しデビュー。大学在学中の[[2004年]]、「[[蹴りたい背中]]」により19歳で[[芥川龍之介賞|芥川賞]]受賞([[金原ひとみ]]と同時受賞)、同賞の最年少受賞記録を大幅に更新し話題となる。[[2006年]]に長編第3作『[[夢を与える]]』を発表。[[早稲田大学]][[教育学部]][[日本文学|国語国文学科]]卒業後は専業作家として活動している。[[2012年]]、『[[かわいそうだね?]]』で[[大江健三郎賞]]を最年少で受賞する。
筆名の「綿矢」は、姓名判断を参考に中学時代の同級生の姓「綿谷」から拝借したもの。
== 経歴 ==
幼少期からの読書好きで、小学生のころは[[江戸川乱歩]]や[[那須正幹]]の『[[ズッコケ三人組]]』シリーズ、『[[不思議の国のアリス]]』<ref>以上<!---[[江戸川乱歩]]や[[那須正幹]]の『[[ズッコケ三人組]]』シリーズ、『[[不思議の国のアリス]]』---->[[読売新聞]] 2008年10月27日 13面</ref>、[[カニグズバーグ]]、『[[クマのプーさん]]』、[[ミヒャエル・エンデ]]の『[[はてしない物語]]』などを愛読。中学生の頃から[[マーガレット・ミッチェル]]『[[風とともに去りぬ]]』や[[田辺聖子]]『言い寄る』を繰り返し読む<ref name=dokusyo>[http://www.webdoku.jp/rensai/sakka/michi08.html 「作家の読書道」第8回 綿矢りささん]</ref>。中学では演劇部に所属。高校生の時、[[太宰治]]の作品を読んだことが切っ掛けとなり本格的に小説を書き始める<ref>「太宰治を片端から読みながら」(『[[文藝春秋 (雑誌)|文藝春秋]]』[http://www.bunshun.co.jp/mag/bungeishunju/bungeishunju0403.htm 2004年3月号])、[[NHK衛星第2テレビジョン|NHK-BS2]]「[[週刊ブックレビュー]]」[http://d.hatena.ne.jp/kajika_eps/20101003/p2 2010年10月2日放送]</ref>。
[[京都市立紫野高等学校]]在学中の[[2001年]]、「[[インストール (小説)|インストール]]」で第38回[[文藝賞]]受賞。当時17歳であり、第18回([[1981年]])の[[堀田あけみ]](『[[アイコ十六歳]]』)以来20年ぶりの最年少タイ記録として話題となった(その後2005年に当時15歳の[[三並夏]]が記録更新)。同作品で[[2002年]]に第15回[[三島由紀夫賞]]候補。選考委員の[[福田和也]]、[[島田雅彦]]より高い評価を受ける。また同作品の単行本は、2年後の[[芥川龍之介賞|芥川龍之介賞]]受賞や映画化の効果も相まって、2008年までに70万部が発行されるベストセラーとなった。
[[2002年]]、高校を卒業し、早稲田大学教育学部国語国文学科に自己推薦入試で入学(在学中は[[千葉俊二]]ゼミに所属)。大学在学中の[[2003年]]に『[[蹴りたい背中]]』で第25回[[野間文芸新人賞]]の候補となり、[[2004年]]に同作品で[[第130回芥川龍之介賞]]受賞(当時19歳)。[[金原ひとみ]](当時20歳)「[[蛇にピアス]]」と同時受賞であり、それまでの最年少記録(第56回(1967年)・[[丸山健二]]の23歳0ヶ月)を大幅に更新。芥川賞受賞作と選評が掲載された月刊『[[文藝春秋 (雑誌)|文藝春秋]]』2004年3月号は、雑誌としては異例の初回刷80万部、最終的には118万5000部を記録し、それまで最高だった1990年12月号「昭和天皇独白録」収録号の105万部を抜き、最多発行部数を更新した。単行本は芥川賞受賞作としては[[1976年]]受賞の[[村上龍]]『[[限りなく透明に近いブルー]]』(131万部)以来、28年ぶりの[[ミリオンセラー]]となった。2004年末までの発行部数は127万部。
[[2006年]]、『蹴りたい背中』で2005年度早稲田大学[[小野梓記念賞]]<芸術賞>を受賞。大学を卒業、年末に『蹴りたい背中』以来3年半ぶりの長編となる『[[夢を与える]]』を発表。[[2008年]]、第26回京都府文化賞奨励賞を受賞。
[[2008年]]、世界経済フォーラム(ダボス会議)のYoung Global Leadersの1人に選出された。
[[2010年]]、『勝手にふるえてろ』が第27回[[織田作之助賞]]大賞の候補となる。
[[2012年]]、『かわいそうだね?』で第6回[[大江健三郎賞]]を受賞。
== 人物 ==
愛読書として上述したものの他に[[村上春樹]]の初期作品(『[[風の歌を聴け]]』『[[羊をめぐる冒険]]』)、[[よしもとばなな]]の『[[キッチン (小説)|キッチン]]』、[[町田康]]『人間の屑』などを挙げている<ref name=dokusyo/>。[[スティーブン・キング]]もよく読む作家の一人。好きな映画は『[[普通の人々]]』や[[マリリン・モンロー]]の作品、[[オードリー・ヘップバーン]]の作品。かつて、文芸誌のアンケートでは、好きな映画は、洋画なら『[[愛と追憶の日々]]』、邦画なら『[[月光の囁き]]』と答えた。
芥川賞の賞金の使い道は{{要出典範囲|引越しとノートパソコン|date=2008年4月}}。芥川賞受賞時については{{要出典範囲|「部屋で一人こもって書いていたときとのギャップがあまりにもあったので、何で本を書いてこんなことしているんだろうと思ったりしました。」と述べている|date=2008年4月}}。
{{要出典範囲|大学生活を一言で表すと「没交流」。大学を卒業した際には「大学にはあんなにいっぱい人がいたのに、卒業後も会うほどのお友だちになれた人はごくわずか。ちょっともったいなかったかなぁ…。」と述べている|date=2008年4月}}。在学中は執筆に行き詰って塾でアルバイトもしていた。大学の卒業旅行では[[青森県]]に行き、[[太宰治]]の生家、[[斜陽館]]に立ち寄った。
各メディアへの登場後{{要出典範囲|[[ストーカー]]に悩まされたことがあり|date=2008年4月}}、授賞式以外は公の場から遠ざかり、『[[インストール (小説)|インストール]]』(後日[[上戸彩]]ら映画関係者と対面した)が2004年に映画化された際もプロモーションに参加しなかった。世間やマスコミが熱狂していた大学在学中はつらくなって実家によく帰ったとも語っている。専業作家となって以降はテレビのインタビューなどにも応じており、2007年には初のサイン会も開いた。
== 作品解説 ==
;[[インストール (小説)|インストール]](『[[文藝]]』2001年冬季号初出)
:高校生活から突如脱落した朝子が、小学生のかずよしに誘われて風俗チャットを体験する、という作品。綿矢の処女作品だが、{{要出典範囲|それ以前にも「すっごく短いのなら、いくらか書いたかもしれないですけど。長続きしなかった。」と語っている|date=2008年4月}}。高校2年生の冬休みを使って一気に仕上げたもので、{{要出典範囲|「受験勉強からの逃避」でもあったという|date=2008年4月}}。最初はシャーペンで大学ノートに書いていたが、後にワープロで仕上げた。作中に出てくる風俗チャットは綿矢の創作であり、存在を確認していたわけではない。
:文藝賞選考では4人の審査員に絶賛され満場一致で受賞。第15回三島賞選評では[[福田和也]]は「話者の意識の構成、エピソードの継起の仕組みといい、きめ細かく構成されていて瑕疵がなかった」として、同じくインターネットを主題とした[[阿部和重]]『ニッポニア・ニッポン』よりも高い評価を与えている<ref>[http://www.shinchosha.co.jp/prizes/mishimasho/15/selection.html#contentAnchor4 第15回三島由紀夫賞選評]</ref>。
;[[蹴りたい背中]](『文藝』2003年秋季号初出)
:周囲に溶け込むことが出来ない陸上部の高校1年生・初実(ハツ)と、アイドルおたくで同級生の男の子・にな川との交流を描いた作品。2002年の夏から2003年の夏にかけて書き上げた。綿矢によれば{{要出典範囲|(恋愛小説というより)「思春期小説」だという|date=2008年4月}}。また{{要出典範囲|前作『インストール』と比較し「前作はストーリーを決めて書き始めたんですが、今回はキャラクターの外見や性格が先に浮かびました。」と述べており、その一方「前作と共通することが多いことに自分で驚きました。」とも述べている|date=2008年4月}}。
:書き出しの部分(「''さびしさは鳴る。耳が痛くなるほど高く澄んだ鈴の音で鳴り響いて、胸を締めつけるから、せめて周りには聞こえないように、私はプリントを指で千切る。細長く、細長く。紙を裂く耳障りな音は、孤独の音を消してくれる。気怠げに見せてくれたりもするしね。葉緑体? オオカナダモ? ハッ。っていうこのスタンス。''」)について、{{要出典範囲|「一番においのきついところだと思う。主人公ハツの酔いしれ度が高いから引く人もいるかも。リズムなどを考えて一番書き直した部分です。」と述べている|date=2008年4月}}。芥川賞選考会で[[三浦哲郎 (作家)|三浦哲郎]]はこの部分を指して「不可解な文章」だと評した<ref>[http://media.excite.co.jp/book/news/topics/073/p02.html exciteブックス 綿矢りさ『蹴りたい背中』徹底解剖!]</ref>が、他の9人の選考委員の支持を得て受賞となった。文学賞の批判本『文学賞メッタ斬り』を出した豊崎由実、大森望は「とてもとても、容姿に恵まれた人が書ける小説じゃない」「下手な書きかたしちゃうと、低レベルのいじめ話か、つまらない恋愛小説みたいになって閉じちゃいそうな話を、絶妙に開いたまま上手に物語を手放してる器量には舌を巻きます」と絶賛している<ref>[http://www.excite.co.jp/News/bit/odd/00051078734484.html exciteニュース 2004年3月8日]</ref>。
;[[夢を与える]](『文藝』2006年冬季号初出)
:[[クォーター]]の少女・夕子がチャイルドモデルとしてのCM出演から国民的アイドルになり、スキャンダルによって転落するまでを描く。執筆期間は約1年半で、それまで中絶した作品がいくつもあったという。1人称に限界を感じたことから本作では3人称が取られており「文体を変えたくて自分の中で更新するまで時間がかかった。」と述べている<ref name=asahi>[http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY200702080285.html 綿矢りささん3年半ぶり長編「書く時は夢見てるみたい」 2007年02月08日]</ref>。芸能プロダクションの関係者に話を聞いたり、大学一年生の時にテレビのスタジオ閲覧に自分で応募して見にいくなどして取材を行なった。主人公・夕子のモデルは著者自身かとの見方が各所でなされたが、本人は完全に否定している<ref name=asahi/>。
:『夢を与える』というタイトルは、「違和感を覚えた言葉」「高飛車な言葉」で、作品中に何度も出てきたことからタイトルに採用したという。また{{要出典範囲|作品の結末について「この物語はひどいところで終わっているけど、もしかしたら主人公の夕子の一生を描けば良い話かもしれない。」「太宰治の[[人間失格]]ほど悲惨ではないと思いますよ」と語っている|date=2008年4月}}。
:単行本(2007年)の表紙に映っているモデルの[[夢子]]はカナダ人と日本人のハーフで、幼児の頃から通販カタログなどを中心として活躍するなど、芸能活動を始めた経緯では主人公の夕子にも一部通じるプロフィールを持つ。表紙のモデルの名前に作品タイトルの「夢」が入っているのは{{要出典範囲|偶然だという|date=2008年4月}}。
;[[勝手にふるえてろ]](『[[文學界]]』2010年8月号初出)
== 著書 ==
*[[インストール (小説)|インストール]] [[河出書房新社]]、2001年11月、文庫(2005年10月 [[河出文庫]] ISBN 978-430-940758-6)
***文庫本のみ書き下ろし短編「You can keep it.」を収録
*[[蹴りたい背中]] [[河出書房新社]]、2003年8月、文庫(2007年4月 河出文庫 ISBN 978-430-940841-5)
*[[夢を与える]] [[河出書房新社]]、2007年2月、ISBN 978-430-901804-1
*[[勝手にふるえてろ]] [[文藝春秋]]、2010年8月、ISBN 978-416-329640-1
*[[かわいそうだね?]] [[文藝春秋]]、2011年10月、ISBN 978-416-380950-2
**初出:『[[週刊文春]]』2011年2月10日号 - 2011年5月19日号
**亜美ちゃんは美人『[[文學界]]』2011年7月号
== 単行本未収録作品 ==
*しょうがの味は熱い『文學界』2008年8月号
*自然に、とてもスムーズに『文學界』2011年1月号
*トイレの懺悔室『文藝』2011年夏季号
*憤死『文藝』2011年秋季号
*ひらいて『新潮』2012年5月号
*仲良くしようか『文學界』2012年7月号
=== 発行部数 ===
*[[インストール (小説)|インストール]](ハードカバー) 60万部
*インストール(文庫) 29万部
*[[蹴りたい背中]](ハードカバー)127万部
*蹴りたい背中(文庫) 18万部
*[[夢を与える]](ハードカバー) 18万部
(出典はすべて[[河出書房新社]]のホームページより)
== 作品のメディア展開 ==
=== 映画 ===
*[[インストール (小説)|インストール]](2004年)
=== 漫画 ===
*インストール
**[[みづき水脈]]による漫画化。
***出版:[[講談社]] デザートKC、2003年3月13日、ISBN 978-4063652116
=== ドラマ ===
*[[蹴りたい背中]]
**[[日本テレビ放送網|日本テレビ]]系『[[あらすじで楽しむ世界名作劇場]]』([[2007年]][[9月17日]])にて放送。
***出演:[[渋谷飛鳥]]・[[ハリセンボン (お笑いコンビ)|ハリセンボン]]([[近藤春菜]]・[[箕輪はるか]])・[[載寧龍二]]
== 脚注・出典 ==
{{脚注ヘルプ}}
{{Reflist}}
== 参考文献 ==
*[[小谷野敦]]・[[渡部直己]]・吉本謙次 『綿矢りさのしくみ』 [[太田出版]]、2004年 ISBN 978-4-87233-878-2
== 関連項目 ==
*[[金原ひとみ]]
{{芥川賞|第130回}}
{{DEFAULTSORT:わたや りさ}}
[[Category:日本の小説家]]
[[Category:芥川賞受賞者]]
[[Category:1984年生]]
[[Category:存命人物]]
[[Category:京都市出身の人物]]
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